私は2010年に臨床検査技師となり、医療の現場でその本質を学んできました。
その中で出会ったのが、超音波検査(エコー)です。
超音波検査は、臨床検査技師が行う数ある検査の中でも特殊な検査です。
検者の知識と技術によって結果が大きく左右される、いわば「誰がやった検査なのか」が問われる、高度な専門性を持つ検査です。
その責任の重さと、探求するほどに深まる世界観に、私は強く惹かれました。
しかし、最初から道が開けていたわけではありません。
駆け出しの頃、どれほど目を凝らしても、先輩に見えているものが自分には見えない、たとえ何かが見えても、それを診断へと結びつけることができない。そのたびに未熟さを思い知らされ、何度も打ちのめされました。
それでも「目の前の患者様のために」という思いを胸に学び続け、何万件もの検査を積み重ねてきました。
やがて一人前として認められるようになった頃、初期がんを発見し、患者様の命を繋ぎ止める瞬間に立ち会うことができました。
手術を執刀した医師からの
「これは見つけた人に感謝すべきだ」という言葉。
患者様から届いた
「あなたに救われた命を、大切に生きていきます」という手紙。
そして、ご家族からの
「あなたは私たちの恩人です」という涙。
これらの経験は、臨床検査技師という仕事の価値が、揺るぎないものであると私の中で刻まれていきました。
私はこれまで培ってきた経験を、医療現場や教育の場へ還元していきたいと考えています。
確かな技術と志を持つ技師が増え、その活躍の場が広がることで、救える命はさらに増え、医療の質も高まっていくと私は信じています。
臨床検査技師の価値を社会に伝えていく事。
それが、私の理念です。